創業計画を考えて見る

*プロモーションを含んでいます
開業前

こんにちは。お店を開業し経営しているジュエルと言います

このページでは、実際に創業計画書を作成してみましょう

「何だか、難しそうだな~」と思うかもしれませんが

考えたコンセプトを、もっとリアルに落とし込む重要なものです

一から解りやすく解説して行きますので、ご安心ください

では、初めて見ましょう

税理士紹介センター

実際に、創業計画書を作成してみる

日本政策金融公庫の書類です

もし、金融機関から融資を受けるのであれば

国が行っている金融機関である、日本政策金融公庫がオススメです(低金利・創業者に積極的など)

ですので、日本政策金融公庫の創業計画書で解説します

書類は、9項目に分かれています

  1. 創業の動機
  2. 経営者の略歴等
  3. 取扱商品・サービス
  4. 取引先・取引関係等
  5. 従業員
  6. お借入の状況
  7. 必要な資金と調達方法
  8. 事業の見通し
  9. 自由記述欄

一つずつ、紐解いて行きましょう

1.創業の動機

これは、なぜ創業しようと思ったのか?と言うことです

「ずーっといつか自分のお店を持ちたい」と思って日常生活を過ごしていた中で

「いざ、創業しよう!」と思ったきっかけが、何処かにあったはずですなんですよ?

例えば、

  • 友人のお店を、譲り受ける事になった
  • 資金のメドが、立った
  • 家族や友人が、応援や支援してくれる
  • 理想的な物件を見つけた

など、創業を決意するきっかけは沢山あると思います

「創業を決意した思い」や「お店を開業するにあたってして来た経験や努力」などを交えて書いてみると良いものが出来ます

そんなに、難しく考えずに気楽に書いて見ましょう

2、経営者の略歴等

経歴は、今までどのような経験をして来たのかを、第三者に伝える役割があります

実際に経験した、役職や実績など自分の実力をアピールしましょう

銀行融資を受ける際、実務経験の有無は非常の重要視されます

例えば、「アパレルのお店を開業したいのでお金を貸してください」と来たとします

担当の方は、「アパレル業界にどれだけの経験があるのか」は必ずチェックします

経験があれば、

お店の運営ノウハウや業界の良い面や悪い面など

色々経験しているので、「お店を開業してもちゃん運営できるだろう」と思って貰えます

経験が無いと、

何も知らない分野で、お店の運営など

本当に出来るのだろうか?と疑いの目で見られるかも知れません

よりゃ~そうだよね!

もし自分が担当だとして、

「10年経験している人」と「未経験の人」どっちにお金を貸しますか?って言う事ですよね

もちろん、貸したら金利付きで返して貰わなければ行けません

返せる可能性が高いのは、「10年経験している人」ですよね

なので、実務経験の有無は非常に大切になってきます

あなたがして来た経験は、あなただけの財産です

他の人では、代替できません

して来た経験や実績などを、どんどんアピールしましょう

過去の事業経験

  • 今まで、「事業を経営していたことはない」人は「レ点」でチェックを入れます
  • 今まで、「事業を経営していたことがあり、現在もその事業を続けている」人は「レ点」でチェックを入れます(その事業内容も記入しましょう)
  • 今まで、「事業を経営していたことがあるが、既にその事業はやめている」人は「レ点」でチェックを入れます(辞めた時期を記入しましょう)

取得資格

資格の有無に「レ点」を入れて、免許名(取得年月日)を記入しましょう

知的財産権等

知的財産権とは、「特許」や「商標」などの産業財産権や「著作権」を指します

知的財産権の有無に「レ点」を入れましょう

ある場合は、その名称と「申請中」「登録済」のどちらかに「レ点」を入れましょう

3、取引商品・サービス

どんなお店の作ろうとしているのかを、より具体的に説明する箇所です

決めたコンセプトを、より具体的に書き込んで見ましょう

第三者が見ても、解るように専門用語は使わずに的確に書き込んで見ましょう

取扱商品やサービスの内容

「どのような内容のお店なのか」をアピールして行こう

「どんな商品やサービスを使って、お店を運営していくのか」

を解りやすく、的確に書き込んでみましょう

セールスポイント

他店とは違う、差別化をアピールする箇所

  • お店の内外装を、アピールするも良し
  • 商品やサービスの差別化ポイントでも良し

とにかく、私のお店は他店とここが違うよ!

って言う所を、書き込んで見ましょう

販売ターゲット・販売戦略

コンセプトで考えた内容を、解り易く的確に記入して行きましょう

競合・市場など企業を取り巻く状況

借りるテナントの周辺や、周辺地域の状況を自分なりに分析して

「このような需要がありそうなので、多くのお客様に来店して貰えそう」

などの周辺環境を的確に説明しましょう

要するに、「その地域にお店を開業して、多くのお客様に受け入れられるのか」

どうかを、あなたはちゃんと分析できていますか?

っということを聞かれています

これと言う正解はありませんので、自分が思うところを記入して見ましょう

4、取引先・取引関係等

販売先

販売先は、自分のお店で「売る相手」を指します

例えば、

  • 「一般個人」 「70%」 「0%」
  • 「○○商店」 「30%」 「100%」

などと、「取引先名(所在)」は誰に売るのか、「シェア」は売り上げ比率を、「掛割合」は売り掛けの割合

を書き込みましょう

卸先などが無ければ、「一般個人」「100%」「0%」

だけで大丈夫です

「掛割合」がある場合は、回収の条件を書き込みましょう(月末〆翌月15日回収など)

仕入先

頭の中では、判っていても

実際取引をしようとすると、案外忘れがちな所なので

しっかり連絡先や担当者などと、事前に連絡を取っておきましょう

お店を運営するにあたって、仕入先を決めておく事は非常に重要な事です

  • 今までの経験から、選出するも良し
  • 新たに、仕入先を選出するも良し

自分が納得のいく、仕入先を書き込みましょう

全ての仕入先を書かなくても良く

扱う量が多いだろうと、思われる仕入先を選出しましょう

「取引先名(所在)」は誰から買うのか、「シェア」は仕入れ比率を

「掛割合」は売り掛けの割合(支払い条件も記入する)

を書き込みましょう

新たに仕入先を、探したいのであれば

  • 知り合いからの紹介
  • インターネット
  • 展示会

などが考えられます

展示会は、期間が決まって要るので時間的に余裕があるのであれば積極的に参加し

より良い仕入先を、開拓して行きましょう

展示会の会場は、

結構大規模で大掛かりな会場が多いので

「自分なんかが参加していいのかな~」って思うかも知れませんが

何の問題もありません

展示会の出展者もまた、お客様を求めて出展しているので、臆する事は何もありません

知らなかった会社や商品を、知る良いきっかけにもなります

ジュエルも、今でも気になる展示会には行くようにしているよ!

思いがけない物に、「出会えたり」「出会えなかったり」しますが

とても刺激になり、「自分ももっと頑張らなければ生けないな~」

と反省することもあったりします

自分のお店にいつも居ると、気づかない事もあったり

世の中の変化やトレンドなんかにも、気づけたりしますので展示会の参加はオススメです

時間があれば、是非参加して見てください

5、従業員

従業員を雇うのであれば、予想人数を記入しましょう

自分ひとりでやるのであれば、0人と記入しましょう

6、お借入の状況

現時点での金融機関からの借り入れがあれば、記入しましょう

例えば、

  • 「お借入先名」○○銀行△△支店
  • 「お使いみち」車
  • 「お借入残高」76万円
  • 「年間返済額」24万円

などと、記入しましょう

無ければ、空白もしくは斜線を引いておきましょう

7、必要な資金と調達方法

まず、右側の「調達方法」を記入します

これは、どのようにお金を用意できますか?と言う事を記入します

例えば、

  • 自己資金         ○○○万円
  • 家族等の援助 あれば   ○○○万円  無ければ空白
  • 借入 日本政策金融公庫  ○○○万円 (融資希望額記入)
  • 合計          ○○○○万円

などと、記入して行きます

次に、左側の「必要な資金」「見積先」「金額」を記入して行きます

こちらは、用意したお金をどのように使いますか?と言う事を記入して行きます

例えば、

設備資金

店舗、工場、機械、車両など   ○○○万円(内訳の合計金額)

「内訳」

  • 保証金         ○○○万円
  • 内外装費  ○○社   ○○○万円
  • 機材    ○○社   ○○○万円

運転資金

商品仕入、経費支払資金など   ○○○万円(内訳の合計金額)

「内訳」

  • 不動産契約費用  ○○万円
  • 仕入れ代金    ○○万円
  • 人件費等費用  ○○○万円
  • 合計     ○○○○万円

などと、記入して行きます

この際、右と左の合計金額は必ず一致する必要があります

十万円単位くらいで、問題ありません

8、事業の見通し

この箇所は、実際に出店場所が決まらないと、ある程度の目星が立てれないのが本音です

それに、初めてのお店で「売上」や「経費」などどれ位なのか?

判らないですよね~

なので、日本政策金融公庫に「経営指標」と言うものを公開しています

「経営指標」は、業種ごとに基準値が記載されています

小企業の経営指標調査|日本政策金融公庫 (jfc.go.jp)

このサイトから、自分のお店の業種を探して見てください(あくまでも、目安です)

そして、シュミレーションも兼ねてザックリ書いて見ましょう

まず「創業当初」と「軌道に乗った後」の2種類、書く必要があります

  • 売上高
  • 売上原価
  • 経費 (内訳)人件費・家賃・支払利息・その他
  • 利益

それと、「計算された根拠」の記入も必要です

「計算された根拠」は、「何故その数字になったのか」を解り易く書き出すものです

売上高

「計算された根拠」 客単価x客席x回転数x営業日数

で出だす事になります

殆どのケースでは、「希望的な数字」又は「現実離れした数字」に成りがちです

「初めてのことなので、そんなの知るか?」って成りますよね~

でも、きちんと予測することで「数字の大切さ」や「現実」を受け入れ易くなります

人生のかかった重要なミッションですので、真剣に向き合って見ましょう

殆どのケースに成らない為には、より「説得力のある数字」にする必要があります

問題は、「1日の客数が大体これ位だ」と言う目安が、あるかどうかが鍵になります

実際に、借りるテナントが決まったら

自分のお店の条件が近い、同業店に視察に行くことが重要になります

この時に重要になるのは、1日どれ位の客数があるのかをチェックします

(もちろんそれ以外に見たいところは、参考にしましょう)

ジュエルは、こんな事したよ!

例えば、

1日目、PM3:00~4:00 の「1時間で何人のお客様が店に居て」、「何人のお客様が来店している」のかをチェックしましょう

それと、伝票やレシートなどに「通し番号No.○○○」のような番号が書いてあるので、覚えておきましょう

2日目、PM3:00~4:00 昨日と同じ時間に行き、前日と同じように「1時間でのお客様の人数」と「来店人数」をチェックします

もちろん、伝票やレシートの「通し番号」を覚えておきます

これで、何が分かるかと言うと

業種にもよりますが、PM3:00~4:00 って大体アイドルタイム(暇な時間帯)です

この暇な時間帯に、「1時間で何人利用しているか」「来客は何人くらいなのか」が判れば

客数x営業時間 で「1日の少な目の人数」が割り出せます

「2日目の通し番号」ー「1日目の通し番号」=「1日分の伝票枚数が判ります」

伝票は、「1枚で複数人書く」のか「会計ごと」なのか

お店によっても違うので、そこもチェックしておく必要があります

1日分の伝票枚数が判れば、最低1人1枚使うので、おおよその人数も見えてきます

さっきの、「1日の少な目の人数」と見比べながら

  • 「忙しい時間帯は○○人くらい」
  • 「暇な時間帯は○○人くらい」
  • 「1日これくらいの客数だろう」

と、かなりリアルな客数が、割り出すことが出来ます

ただし、行ったお店は数年営業していて、常連客も多くいますので

新店舗の場合は、少し少なく見積もった方が良いと思います

これを、客単価x席数x回転数x営業日数 に当てて1ヶ月の売上高を計算していくと

「説得力のある」数字が出せますので、是非試して見てください

「軌道に乗った後」の売上高も、リアルの数字があるので

うまく記入して行きましょう「開業当初から1.3倍(勤務時の経験から)などと判り易く書きましょう」

売上原価

「計算された根拠」 原価率○○%(経営指標を参考)

売上高に対して、原価がこれくらいです

ということなので

「売上高」x「原価率」=「売上原価」

で、算出します

経費

経費は、お店の運営のかかる費用のことです

「計算された根拠」

人件費

社員○名 ○○万円、アルバイト○名 ○○万円など

アルバイトは、「自給」x「時間」x「人数」x「日数」=合計金額

家賃

家賃そのまま記入

支払利息

「借入金○○○万円」x「金利」÷「12ヶ月」=1ヶ月の利息

その他

「毎月かかる費用」水道光熱費や宣伝広告費などを記入します

合計

経費の合計金額を記入します

利益

「売上高」-「売上原価」-「経費合計」=利益

で、算出します

9、自由記述欄

ここには、アピールポイントや悩み相談など

聞いておきたいことがあれば、記入しておくと色々教えてくれます

特に無ければ、書かなくても大丈夫です

もし心配なら、この事業にかける熱い思いなど書いておくと良いと思います

銀行融資を受ける際に、必ず必要になる

日本政策金融公庫で融資を、お願いする際は必ず創業計画書は必要になります

実際に、借りるテナントが無いと書けない箇所もありますが

一度書いてみると、「融資を受けるのって大変なんだな~」って実感します

そして、「この人なら貸しても、返して貰えるだろう」

と思って貰えるような人を目指しましょう

実際、融資を受けると言う事は借金が出来ると言うことなので

「本当に返済出来るかな~」って弱気になってしまうかもしれません

逆に、「必ず返済してみせるぞ!」っとやる気を出すかも知れません

借りた以上は、必ず返済しないと行けないので

弱気になってる場合ではありません

ジュエルは、借りた金額が少なかったので、それほど弱きにはならなかったよ!

それよりも、やらないと生けない事が「次から次へと進行していく」ので

先回りして、進めるように行動するのに追われてしまいました

実際テナントを探して見つかると、すぐに金融機関に融資の申し込みをする事になります

「申し込み」「面談」などが終わって、時期にも寄るかもしれませんが

大体2週間くらいで、融資の結果が出ます

結果が出たら、即テナント契約を行い

内装業者にお願いして内装工事が始まります

このように、決まるとすぐに多くの人を巻き込んで事が進みます

初めての経験が多く、「あなたが決断しないと進まない」こともあります

ジュエルは、「自分のお店が持てる喜び」と「新しい経験ができる喜び」ですごく楽しい期間でした

とにかく、「やらなければ生けないこと」が多く、忙しかった記憶は今でも忘れません

なので、「やれる時にやるべき事」は事前にやっておく事を、強くオススメします

理想の創業計画書にするために、今足りていない物が見えてくる

「創業計画書」を試しに作成すると

今自分に足りていない物が見えてきます

足りていない物は、まだ補うことが出来るので

今のうちに済まして置きましょう

これが土壇場になって「判らない」ってなったら、融資が通りませんので最悪です

動き出したら、多くの人が関わることは忘れないでください(みなさんに迷惑をかけてしまう)

ちなみにデザイン会社を雇うと、「銀行融資のお手伝いもしてくれる」ところも多いです

そりゃ~銀行融資が通らないと、仕事が無くなっちゃうもんね!

銀行融資を通す事も、デザイン会社の仕事の一つと考えてくれる所も多くあります

1人ではないので、心配しなくても大丈夫ですよ(みんなが手伝ってくれます)

でも、肝心の所は自分で考えなくてはいけません(経営者になるんですから)

「頼りになる経営者」になるために、一度経験がてら書いてみましょう

まとめ

まずは一度試しに、創業計画書を作成して見ましょう

きっと、まだやらなければ生けない事が、抜けている事に気づくはずです

抜けているなら補うだけの時間は、まだあります!

実際に、良い物件があったらすぐに資金調達をしないと、誰かに取られてしまいます

その時になって、創業計画書を一から作っていたら抜けている箇所に時間がかかってしまい

誰かに、先を越されてしまいます

一度経験しておけば、どんな内容のことを書けば良いかも解っているので、作成に時間がかかりません

どこでどんな予定が入ってくるか解りません

自分の予定通りには、進まないものです

やれることは事前にやっておくことを、強くオススメします

税理士紹介センター

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