店舗物件の「予算の立て方」と店舗物件選びの「注意点」を解説!

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こんにちは。飲食店を開業して経営しているジュエルと言います

実際のところ店舗物件を借りるのに、いくら位かかる物なのだろう?

と思う方も多いと思います!

「自分の予算内に納まるのか?」「どれ位の家賃なら利益が出せそうなのか?」

など色々思うこともあると思います

そんな疑問を解決できるように、解りやすく解説して行きたいと思います!

では、早速見て行きましょう

店舗物件の予算の立て方

自分の予算内に、「納まる店舗物件」かどうか判断するには

「何にお金がかかるのか」を知る必要があります!

これを知らないと

そもそも予算が立てられません!!!

必要な項目を挙げていきますので

そこに金額を入れて計算すれば大まかな金額が弾き出せます

店舗物件によっては

それ以外にかかる項目もあるかも知れませんが

その時は

必要な項目を追記して計算してください

店舗物件の初期投資に必要な資金

店舗物件を借りて、お店を開業するのに必要な資金は

主に下記になります

  • 店舗取得費
  • 店舗内装工事・設備・備品等
  • 開業費

あくまでも最低限、必要な資金です!

これ以外にも、業種・業態によっては必要なものもあるでしょう

先ずは、最低限必要な資金だけでも理解しておきましょう!

項目金額
店舗物件取得費保証金
仲介手数料
造作費用
前家賃
損害保険
保証会社
合計
  • 保証金 (家賃の3ヶ月~10ヶ月分程度)
  • 仲介手数料  (家賃1ヶ月分程度)
  • 造作費用  (居抜きの場合)
  • 前家賃  (家賃・管理費の1ヶ月分程度)
  • 損害保険の加入費用 (物件に寄ります)
  • 保証会社の加入費用 (物件に寄ります)

「店舗物件取得費」は、

店舗物件広告などで、記載されている金額を記入すれば良いでしょう!

「損害保険」や「保証会社」の加入は

店舗物件によって、加入義務が発生するケースもあります!

「損害保険」などは、加入義務がなくても何かしらの保険には加入しておく方が良いと思います!

もしもの時の保険は、経営者として考えておくべき重要項目です!!

項目金額
店舗内装工事・設備・備品等店舗内装工事費
厨房などの設備工事費
食器・事務用品・雑貨など
音響設備・レジなど
合計
  • 店舗内装工事費
  • 厨房などの設備工事費
  • 食器・事務用品・雑費など
  • 音響設備・レジなど

「店舗内装工事・設備・備品」は

店舗内装工事・設備などは、他の予算などを元に

「これくらいで収まってほしい」と言う希望的要素が大きいですが

「出せる金額の目安」になるので、総予算から逆算して算出してみましょう!

項目金額
開業費開業日までの家賃
工事期間中の水道光熱費
店舗保険・保健所などの申請
開業前の仕入れ費用
開業前の人件費
宣伝広告費
合計
  • 開業月までの家賃  (工事が長引けば、予算も増えることに)
  • 工事期間中の水道光熱費
  • 店舗保険・保健所などの申請(営業許可書など)
  • 開業前の仕入れ費用
  • 開業前の人件費
  • 宣伝広告費

「開業費」は、

営業するに当たって、必要な物ですので必要な金額を記入しておきましょう

店舗内装業者によっては

人手不足の影響で「3ヶ月~6ヶ月」くらい、工事が遅れるケースもあります!

ある程度の遅れは、想定の範囲内になるように考えておきましょう!

工事の遅れは家賃が余分にかかるので、その分も考慮しておく必要があります

「店舗取得費」+「店舗内装工事・設備・備品等」+「開業費」             =「初期投資に必要な資金」

運転資金

「初期投資に必要な資金」以外に「運転資金」も必要になります!!

お店の開業後

黒字化するには、6ヶ月~1年位かかるケースが多いと言います!

実際

始めの1ヶ月~2ヶ月位は「どんなお店なのかな~?」と興味で来てくれます

「知ったら仕舞い」どんなお店か?知ったら

その後は

客数は減っていく一方になるケースは多いです!

ジュエルの店も、2ヶ月位したら徐々に客数が減っていったよ!

ここからが、踏ん張りどころだよ!

どんなお店も似たり寄ったりで、お客様の行動パターンは変わりません!!

ここから粘り強く営業して行くと、徐々に常連客が付いてき黒字に近づいて行きます

この間の運転資金が重要で

「資金力」があれば「あの手この手」でうまく軌道に乗せることも可能です!

資金力がないと

「にっちもさっちも」行かなくなるので

かなり苦しい状況が続き、最悪「閉店してしまう」恐れもあります!

そうならない為にも

運転資金は、多めに確保しておく事が重要です

出来れば

収入がなくても「1年位は持つくらい」のお金があると安心です

開業する前から

「あの手この手」の候補を「出来るだけ多く」考えておく事はとても有効な手段です!

恐らく全て使い果たしてしまうと思いますが

考えておく事はお金がかからないので、「より多く考えておく事」を強くオススメします!!

事業の見通し

創業計画書の「8、事業の見通し」を基に

家賃の金額を記入して

実際に、この家賃の金額で成り立つのか?

確認して見ましょう!

「その他」の部分では、「毎月かかる費用」の合計になります

例えば

  • 水道光熱費
  • ごみ回収費
  • 消耗品費
  • 清掃費
  • 通信費
  • 音響費
  • 販売促進費
  • 店舗保険

など、毎月支払うものを「できるだけ正確な項目」を洗い出しておくと良いでしょう!

洗い出した項目に、金額を記入して見ましょう

ジュエル
ジュエル

例えば

下記のようなものを作っておくと解りやすいですよ!

項目金額
①売上高
②売上原価
③粗利益  ①-②
経費人件費
家賃
支払い利息       
水道光熱費
ごみ回収費
消耗品費
清掃費
通信費
音響費
販売促進費
店舗保険費
④経費の小計
毎月借入金の返済額
営業利益  ③-④
営業利益率(%)             

「営業利益率」は、売上高に対して営業利益の割合を示したものです!

「営業利益率」=「営業利益」÷「売上高」x100

数値が高いほど、効率よく稼いでいることになります!

評価営業利益率
危険0%以下
標準0~5%
優良5~10%
超優良10~15%

業種によって

平均営業利益率は異なるので、時間のある時に調べておくのも良いと思います!

逆に

営業利益率を○○%にするためには、売上高が「これくらい必要」と言う目安にもなります!

その売上高を確保するために、必要なことを考えておくことが重要です

借入金の返済は、経費にはなりません!!(利息のみ経費になります)

間違えやすいので覚えておきましょう!

なぜ、経費にならないのか?

金融機関から融資をして貰った際に、自分の通帳に入金があります!

入金はありましたが

このお金は「売上」ではありませんので、このお金の返済を「経費」として扱えないことになります!

「経費」として扱えるものは、「売上高」のために掛かった費用を指します

ジュエル
ジュエル

「売上高」に関係のないものは「経費」にはできない

ってことだよ!

但し

  • 借入金の元金分は「経費にできません」
  • 借入金の利息分は「経費にできます」

利息分に関しては

本来借りたお金ではないので「経費として認めてくれる」と言うことです!

なので

実際には、「借入金の元金分」もお金が出て行くのに「経費にならない」ので

ややこしくなりますが

「卓上の数字」と「実際のキャッシュ」にズレが生じて来ることになります!!

「卓上の利益」=「実際のキャッシュ」ではないので「注意しておきましょう」

よく「黒字倒産」って聞くと思いますが

正にそれです!

「卓上では黒字経営」でも「実際はキャッシュが枯渇」しているため

倒産してしまうことになります!

「卓上の数字」も大切ですが「キャッシュが一番大切」だと言うことは

忘れないように覚えておきましょう!!!

店舗物件の契約内容に注意

店舗物件を探す際も、気を付けておいてほしい事があります!

それは、店舗物件の契約内容にあります

普通借家契約」と「定期借家契約」の違いを、しっかり理解しておく必要があります

普通借家契約」とは、一般的な契約で期間が来たら「更新」をすることが出来る契約

定期借家契約」とは、期間が来たら終了(更新は出来ません)

主に、「建て替え」や「修繕」の為に一定期間だけ貸しますよ!

「期間が終了したら、出てって下さい」と言う契約になります

店舗物件の広告にも必ず記載がありますので、注意して見るようにして下さい!!

多くの方は

長くお店をやるつもりで、大金を叩いてお店を開業しますので

初期費用全てを、回収するのに何年も要します!

1000万円以上かけて開業して

経った1年で「出てってくれ」と言われると

まるっきり赤字で

「何のために大金叩いて、お店を開業したのか」解らなく成ってしまいます!!

知らずに契約したら、本当に取り返しの付かない事になりますので

「細心の注意」を払って見て下さい

まとめ

開業に必要な予算を、しっかり把握することが大切です!

その為には

「何にお金がかかるのか」を覚えておく必要があります

  • 店舗物件を借りるのに必要なお金
  • 店舗内装費・設備などに必要なお金
  • 開業に当たって、必要なお金
  • 運転資金

最低、これらは必要になります

「自分が貯めたお金」と、「後いくら融資して貰えば良い」のかを良く考えて見る必要があります

開業当時の方が

借りやすいので「少し多めに借りておく」と言うのも一つの手です!

但し

毎月の返済額も増えるので

それも踏まえて良く考えましょう!

店舗物件の契約内容は、非常に重要になります

普通借家契約」なのか「定期借家契約」なのか

必ず確認しましょう

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